発育発達は子供により個人差や個性があります
発達の特徴が必ずその年齢で現れるとは限りませんが、発達の流れは大体同じだと考えられています
そして、人間が成長する過程はそれぞれの器官、機能によりまちまちに発達していきます
そのため、その時期に吸収しやすいトレーニングをする事が適していると考えられます
ではどの時期にどのような特徴があるか紹介します
3歳~6歳(幼児) この年代では神経系の発達が著しい時期です
神経系の発達は3歳までに大人の約90%に達すると言われていますが、まだ伸びる時期でもあります
また、一つの物事への集中が続かないという特徴もあります
そのため、この時期に大切な事は遊びの中でさまざまな動きを経験する事です
ボールがどのように転がり、弾むかを経験すること、走ったり、跳んだり、登ったり、投げたり、バランスをとったり、その他いろいろな経験をさせる事が必要です
7歳~9歳(小学1~3年生) この年代はプレ・ゴールデンエイジとよばれ、跳躍の準備段階です
この時期に基本的な技術を学び、有意義なゴールデンエイジになるための準備をします
10歳~12歳(小学4~6年生) この年代はゴールデンエイジとよばれ、学習のために最適な年代です
一生に一度だけ訪れる「即座の習得」と言い、見たプレーを2、3回練習しただけで出来てしまうというとても大切な時期です
しかし、この「即座の習得」は子供たちみんなに訪れるわけではありません
それ以前の段階でさまざまな運動を経験し、神経回路を形成している場合にしか現れません
だからこそ、プレ・ゴールデンエイジも重要となってきます
13歳~15歳(中学生) この年代では、体力系の発達が著しい時期です
また、スピード能力の向上率が高い時期でもあります
この時期では新しい技術を身に付けるよりも、今までの技術をより深める事に適しています
16歳~18歳(高校生) この年代では、筋、骨格系の発達が著しい時期です
大人のサッカーへの入り口となります
各年代の発育発達に合わせたトレーニングをし、最終的にバランスのとれた選手を育てたいと思います