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NAGOYA VIDA FC 監督&ヘッドコーチが、日々の活動や出来事を勝手に語ってます(笑)

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いや~ホントにご無沙汰しております。。。

最近特に忙しくてなかなかブログを更新できませんでした

しかしなでしこJAPANスゴイですね

日本の女子サッカーが活気付いてくれたら嬉しいです!


さて、今回は「個の育成」について少しお話を・・・

少しと言いながら、いつもみたいにダラダラと書いてしまいそうですが(笑)


最近3・4年生の試合が続けてありました。

応援に来て下さった方の中にはお子さんの成長を見て

納得の行く方も、そうでない方も見えると思います。

子供たちはそれぞれ個性が違う様に成長のスピードも違います。

今の時点でとても伸びている子もいれば伸び悩んでいる子もいます。

また、その学年のサッカーに対する取り組み方によっても違ってきます。

僕たち指導者が全学年毎年同じ指導をしても、選抜チームでもない限り

毎年同じレベルのチームが育つことはまずありえません。

その学年にある程度上手な選手が揃っていれば自然と同じ学年の選手が

育っていくことは今まで何度も見てきました。

ただ、上手な選手がいるだけでみんなが上手になるわけではありません。

そこには一人ひとりの能力をちゃんと理解し、成長のスピードに合わせたトレーニングや

技術の習得ができるよう指導する指導者や

選手のモチベーションをコントロールする親御さんが必要となります。

もちろん僕たち指導者が日頃のトレーニングを行うのですが、

試合などで応援に来て下さる親御さんが一番お子さんの事を理解しているので

サッカーに対する気持ちや取り組み方などを指導して頂ければ

より良い選手に育っていくと思います。


またコメントでも頂きましたが、得点を取った時になぜみんなで喜び称えあわないのか・・・

これも非常に難しいことなんです

僕たちが「点を取ったらみんなで喜びなさい」

と言ってしまえば早い話なんですが、子供たちの中には自分で点を決めたい子も

たくさんいますし 、アシストした子を同じ様に称えてあげることができるだけの

視野がまだ育っていない子もいます。今はまだ、

点を取ったら自然とみんなで喜び称えあうまでは様子を見ています


僕たちは誰からの攻撃で点が取れたとか、誰からのミスで点を取られた

と言うのがわかっていますので、その都度選手には声を掛けるようにしています。

点を取ればみんなに称えてもらえると認識してしまうと、無理な場所からでも

むやみにシュートを打ったり、パスを出せば点が取れる場面で

パスを出せない選手になってしまう可能性を否定できません。

がむしゃらに点を取りに行ったり、ドリブルのテクニックで相手を抜き去ることも

もちろん大切なので、そのような指導をされる指導者の方も見えるとは思いますが、

個を育てる部分で言えば、個人の技術やテクニックを育てるだけでは

チームのコンセプトである「個の育成」には当てはまりません。

この年代は川村ヘッドコーチが言っていた様にゴールデンエイジなのです

技術やテクニックを磨くのに一番重要な年代であることはどの指導者も

サッカーを勉強していれば理解しています。

ただ、それだけでは本当の「個の育成」にはならないと思うのです。

自ら考え思い通りのプレーができる選手に育ってもらうためには

練習や試合の中で、ほかの選手と連携したプレーをしたり

自分がプレーし易い様に指示ができる選手でなくてはなりません。

ただこれはなかなか今の年代では難しいことです。

子供たちの中で自然と輪ができ、その中でライバル意識が芽生え

自分が試合で活躍してやる!自分が点を決めてやる!

今はきっとそんな年頃なんだと思います。


3・4年生は面白いことに、去年までは試合になるとゴールキーパーがやりたい

って言う子がたくさんいました。

でも今年になってゴールキーパーがやりたいって言う子が激減したんです(笑)

なぜかと言うと、みんな試合で点を取る楽しさを知って、ゴールキーパーの怖さや

点を取られた時の悔しさを知ったからだと思います。

2年生まではゴールも小さくキック力も無かったのでシュートを防ぐことが

楽しかったんですが、1年も経つとみんな力も強くなり技術も向上したので

点を取る方が楽しいんですよね~

サッカーは点を取るスポーツなので当たり前のことなんですが、

今はまだ、自分が試合で活躍する=点を取る

になっているんです。

他の誰よりも点をとって活躍してやる!から

みんなで協力して点を取り、みんなでゴールを守るんだ!

と言う意識が芽生えてきたら、自然とみんなで喜びを分かち合えると思います

それはきっと僕たちがあえて言わなくても子供たちが理解してくれるはずです。


僕たちが目指しているサッカーは、個人技ももちろん大切ですが、

チームプレーであるサッカーを本当に楽しんでもらえる様に

個の育成をし、チームの輪を自分たちの力で築き上げられる力を養い

仲間への思いやりや、相手を尊重する気持ちを持って

積極的に何事にも取り組む選手を育てること。

すなわち、チームで戦う事の意味を小学生の間に学んで

将来素晴らしい人間になってもらえるような指導をサッカーを通じて行い

その中で勝利を掴み取れるチームに育てて行きたいと思っています。

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◎ 成長過程

かなり、コメントを入れてしまっていますが、話をふった建前、ノーコメントというのも失礼なので、またまた、コメントを入れさせていただきます。

点をとって、みんなで喜ばないのは成長過程なんですね。わかりました。長い目で見守ることにします。

あと、親の役目と言われても、子どものモチベーションのコントロールは、難しいですね~。褒めすぎると気がぬけてしまうし、あまり言い過ぎると、子どもがかなり凹んでしまうので、サッカーを嫌いになってしまうのではないかと後で反省してしまいます。(ついつい、言い過ぎてしまうのですが…)
アメとムチといったところでしょうが、さじ加減が正直なところわかりません。模索しながら、親も成長していくようがんばります。

息子も、下手だからゴールキーパーはヤダと言ってました。やはり、守りきれなくて点を取られるのが嫌なんだと思います。
W杯では、川島選手、女子W杯では、海堀選手が活躍し、マスコミでも、クローズアップされて、すごいプレーとは思っているようですが、自分もやろうとは思わないんですね。
PKの時のゴールキーパーの心境ってどんな感じなんですか?かなりの精神力の持ち主ではないと耐えられないですよね。

りょうへいの母 URL 2011/07/22(Friday)00:13:28 Edit
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